ANA Xはこのほど、航空券予約に加え、ホテル、レンタカー、アクティビティといったさまざまな旅の素材の検索、予約、管理がスマートフォン一つで一元管理できる「TaaS(Travel as a Service)プラットフォーム構想」を明らかにした。全ての予約にマイルがたまる、使える点に加え、旅行中には位置情報や予約内容に応じたサポートやおすすめ情報も得られるなど、新たな旅の体験価値の提供を目指す。
同社はこれまで航空券と宿泊がセットになったダイナミックパッケージを主力サービスとしていたが、最近は個人で手配している人が多い傾向にあることから、ホテルやレンタカーなどの手配の煩雑性を解消し、より便利な旅のサービス開発をすべく構想に至った。
2024年度から本格開始とし、第1弾となる今回は、(1)宿泊施設のラインアップ拡大(2)予約の操作性の改善―の2点を大幅リニューアル。Agoda、じゃらんとのシステム連携により、取扱数は3千施設から1万2千施設にまで拡大した。
今後は、旅の素材を順次TaaSプラットフォームへ合流させ、26年の完成を目指す。また、同社のサイト内で航空券を購入した人のうち、同サイトで宿泊予約した人は2%にとどまっており、これを完成までに3倍に伸ばすとしている。
「一番の狙いは、お客さまが感じていた不便さを解消できること。よりシームレスでストレスフリーな旅を楽しんでいただきたい」と同社は話している。