全国修学旅行研究協会(岩瀨正司理事長)は3日、東京のアルカディア市ヶ谷で第16回修学旅行ホームページコンクールの表彰式を開いた。大賞の文部科学大臣賞は石巻市立湊中学校(宮城県)が受賞。小、中、高等学校の各部門別優秀賞も決まり、表彰された。
事業は全国の学校を対象に、修学旅行を紹介したホームページ作品を募集したもの。旅行の内容やホームページの構成について、行政、学識経験者、旅行会社関係者、報道関係者(観光経済新聞社)らが審査。今回は327校(小学校77校、中学校120校、高等学校130校)の応募があり、大賞1点、優秀賞3点、入選3点の受賞が決まった。
大賞を受賞した湊中学校は、東京への「課題別研修」を実施。「環境問題」「医療」など六つの学習コースを設定し、生徒らがそれぞれの専門家から話を聞いたほか、事前、事後学習にも意欲的に取り組んだ。
審査員からは「課題別研修の内容および生徒の取り組みが非常に特徴的」「学びの視点が貫かれた活動になっており、充実さが伝わる」「ホームページのつくりも閲覧しやすく美しいデザイン」などと評価された。
湊中学校の菊田裕幸教頭は「『相互の学び』『つながり』という二つのキーワードで研修を行った。生徒はもとより、教職員、学校と共同で研修に関わった被災地支援プロジェクトチームの学生の学びにもつながるように配慮した。研修では東京で出会った人々や社会、未来とのつながりを築くこともできた」と取り組みについて述べた。
大賞のほかの受賞校は次の通り。
部門別優秀賞・小学校部門=日立市立滑川小学校(茨城県)▽同・中学校部門=実践学園中学校(東京都)▽同・高等学校部門=兵庫県立小野高等学校(兵庫県)▽入選=唐津市立第一中学校(佐賀県)▽同=夜久野学園福知山市立夜久野中学校(京都府)▽同=愛媛県立三崎高等学校(愛媛県)