佐渡観光協会と天草宝島観光協会、天草四郎観光協会は8日、離島の振興を目指す「島の宝観光連盟」を立ち上げた。隠岐観光協会、壱岐市観光連盟、五島市観光協会も設立会議にオブザーバーとして参加しており、合流する見込み。今後、日本各地の島に加入を呼び掛けていく。
佐渡と天草は北前船の寄港地として古くから交流があり、民謡「佐渡おけさ」のルーツは天草の「牛深ハイヤ節」と言われる。2017年の韓国での日韓交流イベントに佐渡おけさと牛深ハイヤが出演したことをきっかけに、双方が「宝の島」として観光PRを行っていることから観光連携について協議してきた。
島の宝観光連盟の会長に就任した佐渡観光協会の木村英太郎理事長は「交流人口を増やさないと島は成り立たない。島同士で島ならではの魅力を発信して離島に来てもらい、島の活性化を図りたい」と抱負を語った。
副会長には天草宝島観光協会の永田章一会長と天草四郎観光協会の千原光明会長が就いた。
島の魅力をアピールする事業として、連盟のホームページ(HP)を1カ月後をめどに開設。各協会のSNSなどでも観光情報を発信する。佐渡市、天草市、上天草市が地元や首都圏などで開催する各種イベントでの相互の観光PRも行う。
今後、「島の宝」を体感する着地型商品「地旅」を造成し、旅行会社や外国人観光客に向けて情報を発信。観光の島のプラットフォーム組織の設立も目指す。