ドイツに本社があるRATIONAL AGの日本法人で、業務用厨房機器メーカーのラショナル・ジャパンは6月18日、東京都千代田区にある同社テストキッチンで、主力製品であるスチームコンベクションオーブン(スチコン)「iCombi Pro」と、多機能調理器「iVario Pro」の最新機種を使って調理方法を学ぶ宿泊施設向けの実演会を開催した。
宿泊施設では現在、需要の増加に伴い、人手不足が深刻化しているとされるが、その中で、この製品を用いてオペレーションを簡素化し、「人手不足解消」と「コスト削減」を提案。当日は製品の使用方法に加え、エビチリや焼き豚などの惣菜系から、フォンドボーやエビのカダイフ、テリーヌといった本格的な調理の実演を行ったほか、HACCPの管理手法なども紹介した。
スチコンと、多機能調理器を使用すれば、「揚げる」「蒸す」「焼く」「煮込む」「圧力調理」といったほぼ全ての調理をこの2機種で完結できる。調理メニューは100種類以上に上る。
高度なテクニックを要する料理も、アルバイトスタッフが対応できるため人件費や教育時間を節約できるほか、カレーなどのソースは1週間分、まとめて大量調理が可能という。
また、調理中であっても機器自体の温度が上がらず、厨房内の気温も一定に保たれるため、「労働環境が改善された」とする導入施設も多い。
同社では、全国各地で実演会、もしくはオンライン配信による勉強会を定期的に開催している。
RATIONALグループは1973年の設立で、業務用厨房の加熱調理分野の大手。世界で初めてスチコンを製品化し、世界シェアは約50%。
実演会の問い合わせ、申し込みはラショナル・ジャパンまでTEL03(6316)1188。
スチームコンベクションオーブン「iCombi Pro」を使用した調理の実演