京都市がまとめた観光調査年報によると、08年の入洛観光客数は前年比1.5%増の5021万人となった。市が目標としていた「10年に5千万人」を2年早く達成したことになる。「源氏物語千年紀事業」や体験学習型観光事業「京都おこしやす大学」などの取り組みが奏功したという。
観光客数の内訳を見ると、個人客は同1.6%増の4525万人、団体客は同0.8%増の496万人。日帰り客は同1.8%増の3714万9千人で、宿泊客は同0.8%増の1306万1千人となっている。女性が6割強、年齢別では50歳以上が5割弱を占める。
宿泊については1泊が57.6%、2泊が30.4%で、平均宿泊日数は1.69泊。宿泊先としてはホテルが71.2%、16.6%が旅館を利用しており、それ以外は12.2%あった。
観光客1人当たり平均消費額は1万3068円で、前年より60円減少。日帰り客は7181円で282円増えたが、宿泊客は858円減の2万9813円に。
外国人にも人気の高い京都だが、08年の宿泊外客数は93万7千人で、前年より約1万人増えた。米国がもっとも多く28.3%(約26万5千人)を占め、次いで、台湾、オーストラリア、フランス、中国の順。韓国は前年の約7万2千人から4万人と大きく減った。
少子化や地域間競争が激しい修学旅行だが、08年は101万人と前年より5千人ほど増えた。