全国旅行業協会(ANTA)は6月27日、第60回定時総会を東京都千代田区の都市センターホテルで開催した。冒頭のあいさつで二階俊博会長(衆院議員)は「今年度は『観光産業の完全復活』をテーマに各種事業に取り組んでいきたい」と方針を示し、「観光産業はわが国の成長戦略の柱で、地方創生の切り札とも言われている。わが国が元気を取り戻すために、観光産業の隆盛が不可欠だ。その観光産業の中核を担うANTA会員には、業界全体を先導してもらいたい」と訴えた。
来賓として観光庁の髙橋一郎長官が出席。「もっと地方の魅力が花開けば、観光は限りなく伸びていく。皆さまは地域の関係者と古くから深いつながりを持ち、地域のことを熟知している。地域のDMOや観光協会などと連携をして、ぜひ観光資源の発掘、商品化、磨き上げの先頭に立って地域を伸ばしていってほしい」とANTA会員の今後の活躍に期待した。
議事では、2023年度事業報告・決算、24年度事業計画・予算について審議し、いずれも原案通り承認した。
24年度の国内旅行の振興事業として、「第19回国内観光活性化フォーラム」を25年1月に東京で開催する。地元が誇る観光資源の魅力を全国に発信して、島しょ部を含む東京への旅行者送客をさらに促進し、国内観光需要回復の起爆剤とするとともに、会員間の交流の活性化、地元自治体などとの連携強化を図る。
国際観光交流活動は、引き続き、近隣諸国、アセアン諸国を中心に2国間の双方向の観光交流の活性化に努める。
令和6年度会長表彰も行われ、二階会長から受賞者代表に表彰状が手渡された。主な受賞者は次の通り(敬称略)。
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