観光庁が12日に発表した09年12月の主要旅行業62社の旅行取扱状況(速報)は、総取扱額が前年同月比14.7%減の4296億77万円だった。前年実績割れは17カ月連続。内訳は、国内旅行が同13.6%減の2644億1003万円、海外旅行が同16.3%減の1609億2177万円、外国人旅行が同23.9%減の42億6898万円だった。
国内旅行は14カ月連続で前年を割り込んだ。取り扱い57社中、前年の取扱額を超えたのは、JR東海ツアーズなど5社。阪神航空など3社が2ケタの伸びとなった。
海外旅行は前年割れが19カ月連続となった。取り扱い60社のうち前年超えは8社だった。
外国人旅行は、16カ月連続前年比減。34社中15社が前年を超えた。「一部事業者で、ヨーロッパ方面からのツアーが回復の兆しを見せている」(観光産業課)。
募集型企画旅行は、総取扱額が前年同月比18.4%減の1189億2116万円。このうち国内旅行は同17.7%減の632億9585万円、海外旅行は同19.3%減の554億2388万円と低調。一方、外国人旅行は同16.6%増の2億144万円と伸ばした。
募集型企画旅行の総取扱人数は、前年同月比13.1%減の317万710人だった。内訳は、国内旅行が同14.4%減の277万2506人、海外旅行が同3.8%減の38万6121人、外国人旅行が同15.1%増の1万2083人。