中間決算はいずれも赤字 KNT・日本旅行


 KNT、日本旅行の07年6月中間期の決算が8月29日に出そろった。2社ともに営業収益は前年同期比マイナス。営業損益はともに赤字となった。純損益も前年から赤字が拡大した。KNTは今期計上した特別損失が、日本旅行は海外旅行の不調が、中間決算に影響した形となった。

KNT、特別損失計上が影響
 KNTは8月29日、07年6月中間期(1〜6月)の連結決算を発表した。一般企業の売上高に相当する営業収益は372億1600万円で、前年同期比1.9%減となった。本業のもうけを示す営業損益は21億7300万円の赤字(前年同期13億2600万円の赤字)、本業以外のもうけを含めた経常損益は、16億6000万円の赤字(同10億2700万円の赤字)。法人税などを控除した中間純損益は、特別損失として計上した旅行券等引換引当金が影響し、61億600万円の赤字(同15億2800万円の赤字)となった。

 国内旅行は、4月の統一地方選挙、ゴールデンウイークの日並びなどマイナス要因があったが、方面別では関西方面商品が好調。沖縄、東京方面の商品も前年同期を上回り、堅調に推移した。個人旅行も前年同期と同水準で推移した。

 海外旅行はクルーズ商品やシニア、アクティブシニア向けに商品を展開したが、アジア以外の方面が前年同期割れと不調。海外旅行全体では前年同期並みとなった。

KNT、単体営業赤字19億円に
 KNT単体の中間業績は、営業収益が297億3200万円で、昨年同期比1.7%減(昨年同期302億5400万円)だった。営業損益は19億4100万円の赤字(同12億6800万円の赤字)、経常損益は13億3700万円の赤字(同10億6300万円の赤字)。純損益は59億800万円の赤字(同13億1300万円の赤字)。

日旅、海旅が不調
 日本旅行は8月29日、19年度の連結中間決算(1~6月)を発表した。営業収益が前中間期を5.0%下回る289億900万円にとどまり、営業損益が19億2700万円の赤字(前中間期は13億8800万円の赤字)となった。経常損益は14億1900万円の赤字(同8億6900万円の赤字)、中間純損益は11億7900万円の赤字(同5億9千万円の赤字)となった。
 日本旅行単体の営業収益は前中間期比7.1%減の240億1800万円。内訳をみると、国内旅行が同6.2%減、145億6800万円、海外旅行が同10.5%減、87億8100万円、国際旅行が同18.7%増、3億7500万円。特に海外旅行が大きく減少した。
 通期の業績予想は、営業収益が前期比4.1%増、708億円。経常損益34億円の黒字(前期34億4100万円の黒字)、最終損益17億円の黒字(同18億9千万円の黒字)を見込む。

日旅、単体は営業18億円の赤字
 日本旅行単体の中間決算は、営業損益で18億7300万円の赤字(前中間期は15億7400万円の赤字)だった。経常損益は14億600万円の赤字(同11億4900万円の赤字)、中間純損益は10億6200万円の赤字(同7億3500万円の赤字)。

 
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