
琵琶湖で環境について学んだ天津市の小学生ら
中国・天津市の小学4年生約170人が滋賀県の琵琶湖を訪れ、環境学習を行った。主催は天津市で留学などの国際教育を行う団体、天津市国際教育交流服務中心。滋賀県などの協力で初めて実施された。
参加学校は、天津市の南開発区中営小学校、和平区西康路小学校、河東区第二実験小学校、経済技術開発区第一学校、和平区新興路小学校。
中国では海外教育旅行が一般的になったものの、教育界からの要望に沿ったものでないという意見があった。環境問題が政府の方針と合致したこともあり、今回、琵琶湖の環境学習企画が採用された。
生徒らは環境学習船「megumi」に乗船し、琵琶湖水の採水やプランクトンの観察などを行い、琵琶湖の環境について学んだ。講師の問いかけに手を挙げて発言するなど熱心に学習。講師は「生活排水が琵琶湖に流れ、琵琶湖できれいになり、また水道から出てくる。一番大切なことは水を汚さないこと」と水の大切さを訴えた。
今回の教育旅行では滋賀のほか、大阪、神戸、京都、奈良を巡る。岡本義正・日中旅游ビジネス情報センター代表は「今回、誘致が決定したのは、優秀なコーディネーターがいたこと、主催者が内容のマンネリ化を否定していたことなどの背景があり、うまく合致した。コーディネーターと密になり、的を射た提案をすることでさらに多くの教育旅行を誘致できるのではないか」と話した。
琵琶湖で環境について学んだ天津市の小学生ら