旅行情報サイトを運営するトラベルズー・ジャパンが中国人を対象に、日本に旅行する際、訪れたい地域、体験したいこと、食べたい物、買いたい物を尋ねたところ、1位は北海道、温泉、寿司・刺身、デジタル機器となった。特に北海道の人気は断トツで、同社は「東京を拠点とする東海道ルート(名古屋〜京都〜大阪)で買い物などを楽しんでいた観光から、日本の自然や伝統文化を楽しむ旅へ移りつつあるのかもしれない」と分析している。
調査は1月上旬、日本に興味、関心を持つトラベルズー・チャイナの会員(18歳以上)を対象にインターネットで行い、約1200人が答えた。
北海道に行きたいとの回答(複数回答)は70.7%となり、2位の富士山(37.4%)、3位の東京(35.2%)を大きく引き離した。「中国映画『非誠勿擾』の舞台として道の美しい風景が登場したことが後押ししたと思われる」(同社)。
「どのようなアクティビティ・体験をしたいか」では温泉を挙げる人が81.4%に上った。「今後、中国人が観光地を決める際の重要なアクティビティになることは間違いない」という。以下、ディズニーリゾート(31.4%)、歌舞伎・相撲など伝統文化鑑賞(30.6%)が続く。
寿司・刺身は中国でも人気が高く68.3%だった。2位は懐石料理(44.9%)、3位は焼肉(42.6%)。同じく日本食の代名詞ともいえるすき焼き・しゃぶしゃぶ、天ぷらは5位、7位と下位に。また、約5割の女性が和菓子を挙げており、甘い物への関心の高さがうかがえる。
買いたい物1位のデジタル機器(パソコンやデジカメ、携帯電話など)は63.8%、2位は化粧品で48.1%。「記念品として日本ならではの物を買って帰りたい」という意識の表れか、箸や団扇、着物などを含めた民芸品類が31.7%で3位にランクインしている。