中国から震災後、初となる関東への団体観光ツアーが20日に来日した。瀋陽発の全日空便でツアー参加者12人が成田空港に到着。空港の到着ロビーには観光庁の溝畑長官や自治体の関係者が出迎えに訪れ、観光客に花束などを贈って訪日に対する感謝の気持ちを伝えた。
歓迎セレモニーで溝畑長官は、「日本にとって中国の皆さんとの交流はとても重要。震災では心配をかけたが、お越しいただき感謝している。安全、安心で美しい日本を見てほしい」と呼びかけた。
出迎えには成田市の小泉一成市長、成田国際空港会社の森中小三郎社長、千葉県商工労働部の佐藤忠信・観光担当部長、東京都観光部企画課の谷理恵子課長、日本政府観光局の神保憲二理事らも駆け付けた。
団体ツアーは中遼国際旅行社が催行した。3泊4日の日程で東京を中心に観光やショッピングを楽しむ内容。参加者の女性客は「温首相の来日もあるし、震災の影響は心配していない。買い物や日本の食事を楽しみたい」と話していた。
ツアー参加者と出迎えた日本側関係者との記念写真の撮影時には、「がんばれ日本」のコールも自然と湧き上がった。