世界かんがい施設遺産に4施設

  • 2019年9月21日

見沼通船堀で毎年行われる実演

十石堀や見沼代用水など

 農林水産省は4日、歴史的に価値のある農業用水施設を登録する「世界かんがい施設遺産」に茨城県北茨城市の「十石堀」など4施設が選ばれたと発表した。国内の登録はこれで計39施設となった。地味な印象は拭えないが、観光資源として活用する動きもある。

 農水省によると、国際かんがい排水委員会(ICID、本部・ニューデリー)がインドネシア・バリで4日開いた国際執行理事会で決まった。

 登録されたのは十石堀のほか、見沼代用水(埼玉県行田市、羽生市、加須市、鴻巣市、久喜市、桶川市、上尾市、蓮田市、白岡市、春日部市、さいたま市、越谷市、川口市、草加市、戸田市、伊奈町、宮代町)、倉安川・百間川かんがい排水施設群(岡山市)、菊池のかんがい用水群(熊本県菊池市)。

 見沼代用水は利根川から取水し、県東部から南部の水田地帯を流れるかんがい用水。コメの収穫向上などのため、徳川吉宗の命を受けた「紀州流」の治水学者・井沢弥惣兵衛為永が築造し、1728年に完成した。

 幹線延長は約80キロで、かんがい面積約1万ヘクタールの広大な農地に用水を提供する関東平野最大の農業用水といわれる。閘門(こうもん)を使って水位を調整する閘門式運河「通船堀」は歴史的・文化的価値が高いことから1982年に国指定史跡に。また、2006年には農水省の疏水百選にも登録されている。

 世界かんがい施設遺産は建設から100年以上が経過したため池や水路、堰(せき)、古い水車などが対象。ICID国内委員会(事務局・農水省農村振興局整備部設計課)が5月に4施設を候補に選定していた。

見沼通船堀で毎年行われる実演

 

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