岩手県北自動車(盛岡市)と宮城交通(仙台市)は、観光庁の「既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業」を活用して三陸高速バス「宮古・気仙沼・仙台線」の実証運行を行ってきたが、1月末の事業終了後も県北自動車のみで実証運行を継続する方針だ。「今後の本格運行に向け、利用データの収集やニーズの把握を行っていく」と話している。
三陸沿岸道の全線開通により、高速バスを使えば4時間10分ほどで宮古駅―仙台駅間を乗り換えなしで移動できる。実証運行では観光面での利用に加えて、宮古・気仙沼圏域の生活交通としての利用も順調に伸ばすことができたという。
2月1日からの運行については、道の駅シートピア―宮古駅前―陸中山田駅前―気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ―仙台駅東口間を1日2往復する。運賃(片道)はシートピア―仙台駅間で大人3500円、小人1750円。
国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金」の活用を予定している。