三菱電機エンジニアリング(東京都千代田区)はこのほど、ペルチェ方式の「電子冷蔵庫」の販売台数が2月中旬に累計30万台を達成した、と発表した。
ペルチェ方式とは、2種類の半導体(P型とN型)を電極でつなぎ、電流を流すと一方で吸熱が、もう一方で放熱が生じるペルチェ効果を利用して冷却するもの。起動音や振動音があるコンプレッサー方式と比べ、静音性に優れている。
1999年に庫内容量25リットルタイプを発売後、20リットルと40リットルタイプ、そして20リットルと24リットルタイプの引出式タイプとラインアップを拡充して販売台数を増やしてきた。静音性に優れるという利点から、静かな環境が求められる旅館・ホテルの客室をはじめ、病院、一般家庭に至るまで幅広い分野で採用されている。
同社では、「今後も、主力製品であり、利便性に優れた20リットル引出式電子冷蔵庫と、デザイン性の高い20リットル電子冷蔵庫を中心に、信頼性の高い製品を提供するとともに、製品群の拡充、販売強化を進める」とした。