赤羽一嘉国土交通相は7日の会見で、東京都などで新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念されていることについて、「政府として現時点では、県をまたいだ移動の自粛を一律に要請する必要があるとは考えていない」と説明した。8月の早い時期の開始を目指す国内旅行の需要喚起事業「ＧｏＴｏトラベルキャンペーン」の準備も早期に進める考えを示した。
新型コロナに関しては「感染拡大防止と観光振興を両立させなければならない。安心して旅行できる安全な環境整備が重要」と強調。3日の会見でも、観光団体が共同で作成した「新しい旅のエチケット」の旅行者への普及に努め、観光事業者には業界団体がまとめた新型コロナ対策のガイドラインを徹底するよう要請すると説明していた。
ＧｏＴｏトラベルキャンペーンでは、事業の運営事務局の委託先の公募が6月29日に締め切られた。5件の応募があり、選定に向けて審査中。開始時期は、感染症の状況、専門家の意見、政府の方針を踏まえるとしながらも、「観光関連事業者からの要請もあり、一刻も早い開始を目指して準備を進めている」と述べた。
