料飲原価率の改善にもつながる
大和リゾートが運営する栃木県那須町にあるリゾートホテル、ロイヤルホテル那須(189室)は、ミキハウス子育て総研の「ウェルカムベビーのお宿」の認定施設。赤ちゃんや、小さな子供連れも安心して利用できるため宿泊客の9割がファミリー層という。
施設すぐそばに同館が保有する公園もあり、子どもが楽しめる約5メートルの滑り台や鉄棒、屋外プールなどを設置しているほか5年前には、4階にある19室すべてを子供が主役となるようにリニューアルした。サファリをコンセプトにしたサファリキッズルーム8室は、秘密基地をイメージした2段ベッドの設置に加えキリン、シマウマ、ゾウ、シカの装飾をあしらった。おもちゃのキッチンを設置したフォレストベビー8室は気球のオブジェを施し、2部屋分の広さのファミリースイート3室は洋室と和室をトンネルでつなぎ、小さな子供が自由に出入りできるようになっている。
食事は、那須高原を一望できるホテル最上階(13階)にあるバイキング会場で提供する。夕食は年6回、朝食は年4回、メニューを変更。現在、スタッフがサンタの衣装を身に着ける「クリスマスフェス」を展開中だ。会場はオープンキッチンを併設し、出来たての料理を提供。ステーキやすしに加え、約15センチのジャンボエビフライが人気だ。小さな子供用の「キッズバイキング」や、ベビーベッドなども備えている。
その同館では最近、飲料メニューを刷新。その一環としてサントリー商品の取り扱いを増やしている。「飲料メニューの充実を図ることはもちろんだが、サントリーはメニュー表の開発をはじめ、原価や器材などすべてを考慮して提案してくれる」と総支配人の浜木大治氏。
生ビールは、高級ビールの「ザ・プレミアム・モルツ 香るエール」を提供する。併せて、ウイスキーの「角瓶」「ジムビーム」を炭酸で割って出す「角ハイ」「ビームハイ」も提案。炭酸水は、炭酸を強めに配合した「超炭酸」を使用。さらにおいしく飲めると好評だ。ほかにも「こだわり酒場のレモンサワー」「ジャパニーズジン 翠(すい)」などを多数、取りそろえた。
これらの飲料は宿泊客自らが、ドリンクカウンターで作るアルコールバイキング。「角ハイ」などは自身の好みに合った濃さで作れる。飲み放題コースを設定し、ビールなしが1500円、ビールありが2千円となっている。
生ビールを提供するサーバーは、その洗浄を徹底して行い、品質管理にも万全を期しているため「おいしい」と評判だ。それらが奏功し、売り上げ増にも貢献。さらに、飲料の原価率の改善にもつながった。
「お客さまからは、香るエールや超炭酸のハイボールなど、いろいろなものが楽しめた、などとお褒めの言葉を頂戴している」と浜木氏。
香るエールを手に笑顔があふれる浜木総支配人
サファリキッズルーム
クリスマスフェスのケーキ