ホテル金波楼(兵庫県日和山温泉)はこのほど、パブリック施設の改装工事を実施した。既存のナイトラウンジをさまざまな活用が可能なリビングパブ、カラオケバーをヨガスタジオにそれぞれ改装し、館内での新たな過ごし方を提案する。
同館は昨年11月に、玄関やロビー、ラウンジなどの第1期工事を完了。第2期工事となる今回は、パブリック施設の大幅なリニューアルを実施した。リビングパブ「The Walrus Club(ザ・ウォルラスクラブ)」は、若い世代の嗜好(しこう)の変化に合わせた2次会会場の提案や、夕食なしの個人客などに対応するために新設。コロナ禍でのワーケーション需要の高まりを背景にコワーキングスペースとしても利用でき、グループ、個人客問わず快適な滞在が可能で、軽食もとれる空間に仕上げた。「壁面には、隣接するマリンワールド(水族館)の映像や日和山海岸をはじめとした但馬地方の自然を大型プロジェクターで映し、空間の閉塞(へいそく)感をカバーしながら、場のムードづくりを行っている」と同館。窓際には自動演奏機能を装備したアンティークピアノを設置。さまざまなカードゲームを館内に用意した。窓側カウンター席には電源を用意してワークスペースとしての機能にも配慮するなど、多様な滞在用途に応じる館内設備を整えた。
カラオケバーはヨガスタジオへと改装。ヨガ以外の利用も可能な、海の絶景を楽しめる開放的なスペースとした。その他、コンベンションホールを改装し、一部を食事会場としても活用できるようにするなど、館内施設やスペースの効果的、合理的な活用に取り組んだ。
総合企画はリョケン。
The Walrus Club