
文化庁によれば、12月18日に開催された文化審議会の無形文化遺産部会で、2023年度のユネスコ無形文化遺産(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表)への提案候補として「書道」が選ばれた。2024年1月の無形文化遺産保護条約関係省庁連絡会議を経た後、3月までにユネスコ事務局に提案書を提出する予定。2026年11月頃に登録の可否が決まる見通しだ。
加えて文化審議会では、既に登録済みの無形文化遺産に対象を追加する「拡張登録」も3件提案する予定。「山・鉾・屋台行事」では茨城県北茨城市の「常陸大津の御船祭」と新潟県村上市の「村上祭の屋台行事」、富山県射水市の「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」、滋賀県大津市の「大津祭の曳山行事」の4件を提案する。

常陸大津の御船祭
このほか、「和紙:日本の手漉和紙技術」では福井県越前市「越前鳥の子紙」を、「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」では手織中継表製作(ておりなかつぎおもてせいさく)を提案する予定だ。拡張登録についてはユネスコのる試験的制度運用を活用するため、2025年11月頃には登録の可否が決まる見通しという。