最近の重油高により、さらに注目が集まっている松本日光舎が提案する燃料添加剤「ECOMAX(エコマックス)」。ECOMAXは、重油・灯油に対して適量を投入するだけで、ボイラーの燃焼効率を上げるもの。重油などを大量に消費するリネンサプライ工場、旅館・ホテル、温浴施設での採用事例が多い。今回、4年前からECOMAXを継続利用する岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷「薬師のゆ本陣」(52室)の導入効果を改めて掲載し、その効果を紹介する。
同館は、自家源泉「美肌の湯」と囲炉裏で食べる飛騨牛、さらに温泉ソムリエ・温泉観光士の資格を持つ石田清造社長が毎日行う「温泉かたりべ」も人気の温泉旅館。温泉の湯量には恵まれるが、雪深く寒い地域だけに暖房費がかさみ、燃料費が経費の中で大きな割合を占めている。同館では灯油に年間約2700万円かかっていた。
高騰する灯油代に頭を悩ませていたが、2013年12月にECOMAXを導入。こうした商品は過去にもいくつか試したが目に見える効果はなく「だまされたつもりで使ってみた」と石田社長。
ところが、効果は初月から出て、前年12月の使用量4万3700リットルが、3万6000リットルへと減少。その後も毎月、着実に減少したという。年間でみると、13年1~12月の使用量は28万3750リットル。これに対し、14年の使用量は22万7200リットルで、灯油削減量は5万6550リットル、実に19・9%も使用量が減った。
約20%の省エネ効果を金額ベースでみると、13年が年間約2700万円に対し、添加後の14年は2100万円。コストは22%ダウン、約600万円の削減となった。また、この1年間に使用したECOMAXの使用量は113・6リットル。コストは約45万円で、これを差し引いた約550万円が純利益となる。
石田社長は、「例えば、500万円の純利益を生んだことは、売り上げ5千万円分のお客さまを泊めたのと同じ。売り上げアップでこれだけの利益を出すのは簡単なことではなく、ECOMAXによるメリットは、かなり大きい」と評価している。
問い合わせは、松本日光舎エコマックス事業部(石川県金沢市横川7―2)TEL076(241)6155まで。
2月20~23日に東京ビッグサイトで開かれる「2018国際ホテル・レストラン・ショー」に出展し、エコマックスの展示、説明も行う(ブース番号4―P17)。
薬師のゆ本陣
前回のホテレスでのブース展開の様子
ECOMAXの各種製品