件数は今年最少
帝国データバンクによると、今年8月のホテル・旅館経営業者の倒産(負債1千万円以上の法的整理)は4件、負債総額は30億5600万円だった。件数は月別で今年最少。額は4番目に多い数字だった。
件数は前年同月比1件増加(33.3%増)。前月比では2件減少(33.3%減)した。新型コロナウイルスが感染拡大した4月から3カ月連続で2桁を記録するも、8月は前月に続き1桁台にとどまった。
負債総額は前年同月比268.2%、前月比215.7%のそれぞれ増と、大きく増加。2カ月ぶりに10億円を超えた。
同月はホテル経営の下田海南荘(静岡県)が負債額15億4900万円で特別清算、ホテル三泉閣(大分県)が同10億3700万円で破産と、2件が主な倒産企業として報告されている。
1月からの累計は、件数が前年同期比41件増(97.6%増)の83件。負債総額が同260.3%増の577億400万円。