帝国データバンクによると、ホテル運営のホテルニューシティー(群馬県館林市)は、4月21日に前橋地裁太田支部から破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。
同社は、1987年9月に設立したビジネスホテルの経営会社。本館「ホテルニューシティー」と新館「ホテルニューシティーwith館林」を運営し、2016年6月期には年収入高約7300万円を計上していた。
しかし、07年3月に多額の資金を投入してオープンした新館が、リーマン・ショックや企業の節約志向によりビジネス需要が縮小したことで計画通りの集客を得られず、過重な金融負担もあり採算割れの経営が続き、債務超過に陥るなど資金繰りがひっ迫。
こうした中、17年8月に新館を競売により売却。金融負担が減少した半面、利用客数が落ち込んだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響により環境はさらに悪化、事業継続が困難となり今回の措置となった。
負債は約2億円。