全国で観光事業を手がけるホスピタリティパートナーズグループのホスピタリティオペレーションズ(東京都千代田区、田中章生社長)は、展開する宿泊施設「スマイルホテル」のブランドを生かしたフランチャイズ(FC)事業を強化している。FCの1、2号施設として東京都内のビジネスホテル2施設が加盟。1日にスマイルホテルのブランドに一新してオープンした。
FCに加盟したのは、鴨川グランドホテル(千葉県鴨川市)が都内で経営するビジネスホテル2施設。「鴨川イン日本橋」が「スマイルホテル日本橋三越前」(同中央区)に、「鴨川イン巣鴨」が「スマイルホテル巣鴨」(同豊島区)となり、再オープンした。運営は引き続き鴨川グランドホテルが担う。
両施設はスマイルホテルの全国的な認知度を生かして販売力を強化する。ホスピタリティオペレーションズの関連会社、Aカードホテルシステムが、スマイルホテルを含めて独立系ビジネスホテルに提供しているキャッシュバック付きポイント制度「Aカード」も販売力強化に活用する。
スマイルホテル日本橋三越前で1日、記者会見した鴨川グランドホテルの鈴木健史社長は「リゾートホテル(鴨川グランドホテル)の経営に注力するため、ビジネスホテルの事業でホスピタリティパートナーズグループとの提携を決めた。Aカードのネットワークなど強みを生かした集客に期待している」と述べた。
スマイルホテルは、今回FCに加盟した2施設を含めて全国に24施設を展開。ホスピタリティパートナーズグループでは、FCの展開を強化し、直営などと合わせて2016年に100施設にする目標を掲げている。
ホスピタリティオペレーションズでは「今回の2施設のFC加盟は、ビジネスホテルに対するこれまでの経営サポート、Aカードの集客支援が一定の評価を受けた結果ととらえている。100施設という目標の実現のため、FC事業を積極的に展開する」としている。
ホスピタリティオペレーションズの田中社長(左)と鴨川グランドホテルの鈴木社長