農林水産省は10日、「フード・アクション・ニッポン・アワード2014」の審査委員特別賞に南三陸ホテル観洋の「地元食材で町おこし『南三陸キラキラ丼シリーズ』」を選出した。
同ホテルの阿倍憲子女将は「町の活性化を図るうえで大切なものが観光。今後も南三陸の味覚を全国に発信し、認めてもらえるようにがんばりたい」と受賞の喜びを語った。
南三陸キラキラ丼は、09年、町おこしを考えた阿倍女将が南三陸町内の飲食店に呼びかけたことから始まった。地元の海の幸をふんだんに使った南三陸キラキラ丼を各店舗が工夫を凝らして提供。東日本大震災後の観光客を呼び戻すきっかけとなっている。
同ホテルでは、南三陸キラキラ丼を夕食でも食べられる宿泊プランを用意。地元農協とも連携しながら、三陸沿岸の国産食材を積極的に使用し、食と観光の面から震災後の復興に力を入れていることが評価された。
「フード・アクション・ニッポン・アワード」は、食料自給率向上のための取り組み「フード・アクション・ニッポン」の一環として09年度に創設。食料自給率向上に寄与する取り組みを行う企業・団体等を募集し、表彰している。
特別賞のキラキラ丼