ネクストヴィジョン(江森勲社長)は、旅行業務基幹システム「Travel WINS(トラベルウィンズ)」の新バージョンを発売する。製品名は、「Travel WINS Next(ネクスト)」。今秋のリリースを予定している。
トラベルウィンズは、旅行業に必要なすべての業務を効率化し、トータルサポートするもの。「顧客管理」「進捗管理」「販売管理」が主な業務範囲で、1997年に市場に投入された。現在、大手から中規模まで、約50の旅行会社に採用されている。
新バージョンは、従来製品の特徴を残したうえで、最新の技術やマーケティング機能を採用。「次世代を見据えた製品になる」と同社の金井塚正広営業本部長。具体的には、(1)クラウドコンピューティングでのサービス提供(2)スマートフォン、タブレットPC対応(3)多言語対応(4)強固なセキュリティー対策(5)国際会計基準への準拠──など。
また、従来のオールインワンでのパッケージ提供を改め、旅行会社が必要な機能のみを選択できるようにした。例えば、海外旅行や業務渡航のみの取り扱い、といった機能を選べるので、中小規模の旅行会社も導入が容易になる。
新製品の発売に併せ、各地でのセミナー開催も予定。新製品の紹介と旅行業界でのクラウドコンピューティングの活用方法などを提案する。
ネクストヴィジョンは今年の2月、東証2部上場でICTサービス企業である都築電気(東京都港区、安藤始社長)の傘下に入り、資本を増強した。今後は、都築電気とのシナジーを生かし事業範囲の拡大を視野に入れる。金井塚本部長は、「旅行者が必要とする交通機関、宿泊施設や飲食などのさまざまな観光情報をワンストップで提供するプラットフォームの構築やアジアを主とする海外の旅行会社へのシステム提供を目指す」と話している。
この件についての問い合わせ先は、ネクストヴィジョン(東京都港区海岸2—1—24NAC港ビル、TEL03・6436・3395)。