ドイツ観光局 、「気候変動と価値観の変化が進む時代の旅」に向け3つのグローバルキャンペーンを実施

  • 2023年1月10日

 ドイツ観光局は 、「気候変動と価値観の変化が進む時代の旅」に向け3つのグローバルキャンペーンを実施する。

気候変動への危機意識によって、観光業のあり方も持続可能性の高い旅行へとシフトしつつある。ドイツ観光局(DZT)では、変化の時代を先取りすべくサスティナブルな取り組みを強化し、2022年春以降新しいコーポレートスローガンを導入、そして2023年は3つのキャンペーンを実施する。
“51のユネスコ世界遺産– Historic.Modern.Germany“
ドイツ観光に対するポジティブなイメージは、持続可能性の高い旅行を望む顧客の関心や要望と概ね一致している。観光の国ドイツをさらに説得力と将来性のあるものにするためには、認証済みの観光コンテンツを今以上に増やす必要がある。IPKインターナショナルの分析結果では、海外旅行客のほぼ80 % が気候および環境の保護を重要、ないしは極めて重要なテーマであるとみている。これと関連して回答者のおよそ 40 % がコスパに優れた幅広いコンテンツと滞在先に関する具体的な情報を望んでいる。また回答者の 90 %が田舎での滞在と都市観光をリンクさせた体験型の旅行を望んでいる。これによって観光客の滞在日数が伸び、さらにはカーボンフットプリントも軽減することが可能となる。認証済みのコンテンツとネットワークの可視化、それにハイシーズン前後のシーズンへの誘客は観光サービス提供者にとって重要な要素となっている。
DZTは、旅行者が今抱いている旅行のモーチベーションを持続可能性とリンクさせるためにあらゆる機会を有効利用し続けていく。ドイツにある世界遺産のプロモーションを通じて、2023年から模範的なアプローチを明確に示していく。ドイツでの文化探訪の旅への関心は非常に高い。
2023年のメインキャンペーンは“51のユネスコ世界遺産– Historic.Modern.Germany“ 。都市と田舎の持つ多様性とコントラストに的を絞りながら歴史遺産を紹介していく。世界中から訪れた観光客が都市と田舎での実体験を味わってそれで終わりというのではなく、持続可能性の高い旅行体験を実感することができるよう、世界遺産と公共交通機関とをリンクさせた気候と環境に優しいコンテンツを幅広く提供していく。また我々のキャンペーンは、観光客が長めの滞在を計画したくなるような魅力的なコンテンツの提供を目指している。これによってカーボンフットプリントも軽減することが可能になる。

FeelGoodキャンペーン&Embrace German Natureキャンペーン
コロナ禍以降、訪独外国人観光客の行動パターンは大き変わり、持続可能性指向が定着したことを見ても世界中の観光客の価値観が変遷をとげたことは明らかである。2023年は、ユネスコ世界遺産キャンペーンのほか2022年に既に大きな反響のあった「グリーンフォーカス」に重点を置いた2つのキャンペーンを継続し、新たな旅のアイデアとインスピレーションを喚起していく。2022年から継続するキャンペーンの一つは、サスティナブルツーリズムにフォーカスしたFEELGOODキャンペーンで、気候と環境に優しいコンテンツを集中的に紹介していく。もう一つはEmbrace German Natureというキャンペーンで、ドイツの自然がいかに多様性に富みユニークであるかを紹介しながら天然資源に負荷をかけない旅のあり方を示している。世界中で持続可能性の高い観光へ関心を高めていくことが、DZTに課せられた課題である。

新しいコーポレートスローガン“Together We Care”
DZTでは、2022年春より風力発電のプロペラのデザインを取り入れた新しいコーポレートスローガン“Together We Care”を採用している。全世界的に多くの消費者が、観光の国ドイツは持続可能性の高いことを認識している。これは、環境に優しい商品の認定や公共交通機関、さらには人口の少ない田舎での休暇を長年にわたって海外で広報活動してきた成果である。2023年以降も従来以上に気候と環境に負荷をかけない観光に的を絞ってブランドコミュニケーションを続けていく方針である。

気候変動と価値観の変化に対するDZTの提言について、詳しくは以下のリンク先も参照のこと。

https://www.germany.travel/media/redaktion/newsroom/press_release_folder/press_media_folder_jp/PM_JPN_-_Internationales_Interview_Hedorfer.pdf 

ドイツ観光局 (DZT) について

ドイツ観光局 (DZT)は国営のドイツ観光振興機関である。ドイツ連邦経済気候保護省 (BMWK) の委託により観光の国ドイツを代表しており、ドイツ連邦議会の決議に基づきBMWKから助成されている。  ドイツ国内のインバウンド観光業界、民間のパートナー企業や各種旅行団体との協業にて、DZTは観光の国ドイツのイメージアップと外国人旅客のドイツ旅行促進のための戦略を立てマーケティング活動を実施している。
DZTはCOVID-19パンデミックによる観光不況の克服のため、以下の3つのリカバリー戦略を立てている。
- 観光の国ドイツのブランドイメージの向上とブランド力の強化
- ドイツインバウンド業界の中核を担う中小企業を中心に、連携と情報共有の強化
- 明確な目的のもとで実施される市場調査とコロナ禍の観光業へ影響に関する分析に基づき、エビデンスに基づくアクションプランの計画と実施
ロックダウン期間中、DZTはカウンターシクリカルなマーケティングを実施し、顧客とのダイアローグを維持、マーケティングコミュニケーションを状況に応じて柔軟に変え、観光の国ドイツへの共感とインスピレーションを提供した。

https://www.germany.travel/media/redaktion/newsroom/press_release_folder/press_media_folder_jp/PM_JPN_-_Internationales_Interview_Hedorfer.pdf

重点テーマ:デジタル化と持続可能性

ドイツ観光局 (DZT)は、ドイツ政府の目標に沿う将来を見据えた持続性のある観光の促進に力を入れている。中でも重点項目となっているのは、デジタル化と持続可能性である。DZTは、チャットボットのようなAI人工知能や対話型インターフェイスを駆使した注目の新技術(VR仮想現実、AR拡張現実、MR複合現実)実用化のパイオニアである。AI支援型マーケティングプラットフォームで、観光分野のサービスやオファーを目に見えるわかりやすい形で提供できるよう, DZTはドイツ観光経済のオープンデータプロジェクトを実施し、ナレッジグラフの開発を進めている。
持続可能性は、10年以上も前から分野の垣根を超えたテーマとして、組織全体で戦略的に取り組んでいるテーマである。DZTは、3本柱の戦略でまず外部に向けた知識の共有を行い、これを支援する形で組織内での持続可能性イニシャティブと組み合わせている。DZTは、観光の国ドイツが国際観光市場で、万人に優しく持続可能性にも富んだ観光の目的地として確固たる地位を確立できるよう、責任ある観光に取り組んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大により、これまでの価値観は大きく変わり、旅行に対する姿勢でも社会的および環境保護の責任感が反映されるようになっている。

DZTは、東京を含む世界25 ヶ所にある海外支局を通じて40か国以上でマーケティング活動を行っている。本局はフランクフルトに所在し、ビジネスインテリジェンス、ビジネスディベロップメント、ブランドコミュニケーション といった戦略立案機能を有する。 

(c) GNTB - Andrea Hitzemann 中部フランケン地方の菜の花畑と風力発電(c) GNTB – Andrea Hitzemann 中部フランケン地方の菜の花畑と風力発電

(c) GNTB - Andrea Hitzemann ドイツ鉄道ICEとソーラー発電パネル ノイシュタット付近(c) GNTB – Andrea Hitzemann ドイツ鉄道ICEとソーラー発電パネル ノイシュタット付近

(C) Biosphärenzweckverband  Bliesgau - Günter Maier(C) Biosphärenzweckverband Bliesgau – Günter Maier

 
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