ツーリズムEXPOジャパン、2年ぶりに開催


新しい時代の「旅のカタチ」発信

 世界最大級の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2022」が9月22~25日、東京ビッグサイト東展示棟(東京都江東区)で開かれる。「新しい時代へのチャレンジ~ReStart」をテーマに、世界各国、日本各地の観光関連事業者が新しい時代にチャレンジすべく4年ぶりに東京に結集。サステナビリティ観光や旅の多様性など、“新しい時代における旅のカタチ”を提案する。22、23日は国内外の観光関係者が商談を繰り広げる業界・プレス日、24、25日は展示やイベントで旅行の最新情報を紹介する一般公開日。22~24日には、日本政府観光局(JNTO)主催の訪日旅行商談会「VISIT JAPANトラベル&MICEマート2022」も合同開催される。

観光業界関係者がオールジャパンで取り組み、観光振興を実現(4年前に東京開催時のグランドフィナーレ)

 

 主催は、日本観光振興協会(日観振)と日本旅行業協会(JATA)、JNTO。

 ツーリズムEXPOジャパンは、コロナ禍を経て2年ぶり8回目の開催。東京での開催は4年ぶりとなる。再び世界の観光事業者が集結する日本最大級の旅の祭典には、世界70カ国以上の国と地域、全国47都道府県から数多くの出展者が一堂に集まる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大きな打撃を受けた観光業界の復活を後押しするべく、旅行需要の回復への寄与、観光産業の復活・再生、そして経済への貢献を目指す。

 展示ブースでは、出展する企業、団体の多くが、コロナ禍以降にウィズコロナ、ポストコロナを見据えた新しい時代の観光資源の開拓や取り組みを紹介する。会場では、旅の楽しみ方の多様性や、SDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)といったサステナビリティに配慮した、従来の観光とは一線を画す最新の旅の形を体感できる。

4日間で来場15万人、7千商談予定

 ツーリズムEXPOジャパン2022は、東京ビッグサイト東展示棟の1、2、4、5ホール(展示商談会)、会議棟605~608会議室(フォーラム)を会場に展開。来場者は4日間で15万人を見込み、約7千の商談数を予定している。会期中には、観光大臣会合のほか、テーマ別シンポジウム、ツーリズム・プロフェッショナル・セミナーを開催。展示ブースには、国内が47都道府県、海外は世界5大陸の観光地からの出展がある。

 観光大臣会合には、フィリピン、スペイン、ジャマイカ、南アフリカ、ウズベキスタン、カンボジア、モルディブ、日本の計8カ国が参加予定。基調講演では、定期航空協会会長で全日本空輸(ANA)の井上慎一社長が「“さぁ 未来の空へ”持続可能な航空業界への挑戦」をテーマに、航空業界の脱炭素に向けた取り組みなどを話す。

 テーマ別シンポジウムは、「SDGsを踏まえた新しい教育旅行の今後に向けて」をテーマにした「持続可能な観光推進シンポジウム」、「~ポストコロナに選ばれる観光とは~今日から始められるサステナブルツーリズム」をテーマにした「サステナブル・ツーリズム・シンポジウム」が開かれる。

 ツーリズム・プロフェッショナル・セミナーでは、アフターコロナを見据えてシフトする観光戦略や、新たな市場開拓や受け入れ体制づくりに向けた旅行会社との連携のあり方を紹介する「アフターコロナの観光戦略と旅行会社との連携について」をテーマにしたセミナーや、中小機構の多岐にわたる支援事業と旅行・観光事業者支援事例や中小観光事業者向け経営支援を紹介するセミナーなどが開かれる。

 展示ブースでは、地域の特性を生かしたイベントや、最新技術を生かした催しを実施。メタバースやVRといったデジタルテクノロジーを駆使した体験スポットなど加速するトラベルテックを生かしたDX支援策、プラントベースハンバーガーやコオロギスナックなど環境にやさしい商品、グルメなど、来場者にさまざまな魅力を発信する。

 今回は、国内79、海外17の企業、団体が初出展。国内からは北海道・旭川市を中心とした大雪エリアが出展。冬キャンプをコンセプトにVRセットを用意。キャンプ用チェアに座りながら大雪エリアのバーチャル体験ができる。海外からは、サウジアラビア政府観光局が初出展。クロマキー撮影のフォトブースを用意し、好みのサウジアラビアの風景を背景に写真撮影を行える。サウジアラビアは2019年に観光ビザが解禁に。国外からの観光客の受け入れが始まり、新しいサービスや規制緩和が進んでいる。

 このほか、観光SDGs推進企画として、一般日に「観光SDGsデジタルスタンプラリー」が実施される。

 同時開催展として、東京ビッグサイト東展示棟内では、地域活性化支援ツールや宿泊・体験予約システム、人流ビッグデータ分析などの最新のDXを紹介する「トラベルソリューション展」(9月22、23日、日本経済新聞社共催)、SDGsと豊かな暮らしづくりを提案するGOOD LIFEフェア(9月23~25日、朝日新聞社主催)が開かれる。

 2023年は、昨年に開催予定だった「ツーリズムEXPOジャパン2021大阪・関西」のコロナ禍の影響による開催延期に伴い、大阪で開かれる。2025年に大阪・夢洲で開催が予定される「日本国際博覧会」(大阪・関西万博)に向けた取り組みなどが紹介される予定。

 ◆参加には、事前登録などが必要なプログラムがある。詳細や参加登録はツーリズムEXPOジャパンのウェブサイト(https://t-expo.jp)まで。

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