観光庁長官（右）から表彰される今治市の菅市長
観光、スポーツ、文化芸術を融合させた取り組みに贈る「スポーツ文化ツーリズムアワード２０１６」の表彰式が１７日、東京都渋谷区のスパイラルホールで開催された。大賞には「サイクリストの聖地『瀬戸内しまなみ海道』を核としたサイクルツーリズム」（瀬戸内しまなみ海道振興協議会）が選ばれた。
スポーツ庁、文化庁、観光庁の３庁が連携し、１６年３月に結んだ「スポーツ庁、文化庁および観光庁の包括的連携協定」の一環として今年度から同アワードを実施。４４件の応募の中から選ばれた１０件の取り組みについて、有識者などにより審査された。
大賞を受賞した「サイクリストの聖地『瀬戸内しまなみ海道』を核としたサイクルツーリズム」は、国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ」の開催、自転車道通行料金無料化、広域レンタサイクル制度など、しまなみ海道沿いの文化資源を生かした地域活性化や広域での連携、滞在型観光の推進などが評価された。
表彰状を受けた瀬戸内しまなみ海道振興協議会会長の菅良二今治市長は「歩いて、自転車で渡れるしまなみ海道の特色を生かし、各自治体が連携してサイクルツーリズムに取り組んだ。国際活動として台湾との交流なども実施した。国際サイクリング大会には昨年は３６００人、今年は８千人が参加した。来年も８千人規模を予定している。今後もサイクリストの聖地として振興に取り組む」とコメントした。
表彰状を渡した観光庁の田村明比古長官は「国際的な連携で実施したサイクリングに関する取り組みは大賞にふさわしい。今後、同様な取り組みが全国に広がってほしい」と述べた。大賞以外の取り組みと受賞者は次の通り。
【スポーツ庁長官賞】世界遺産姫路城マラソン（兵庫県姫路市）
【文化庁長官賞】スポーツ流鏑馬大会（青森県十和田市）
