スイス インターナショナル エアラインズの2017年通期決算、過去最高水準を記録


 スイス インターナショナル エアラインズは22日、2017年通期決算が過去最高水準を記録したと発表した。

 スイス インターナショナル エアラインズ(以下、「SWISS」)は2017年通期決算を発表しました。営業収益は、前年の48億スイスフランを3.2%上回る49億5,000万スイスフランでした。増収の背景には、より大型の機材運航および乗客・貨物両部門における有償座席利用率・貨物搭載率の上昇があります。また、航空交通量と収益は経済の良好なトレンドとスイスフラン安によって一層押し上げられました。利払い・税引き利益(EBIT)は大型、かつ効率性の高い機材の運航に加え、一貫したコスト管理、ジェット燃料の値下がりなども追い風となり、前年の4億2,900万スイスフランを31%上回る5億6,100万スイスフランを記録。固定資産売却益など非経常項目を除く調整後EBITは、前年が4億2,900万スイスフランだったのに対し、5億5,300万スイスフランに上昇しました。2017年の収益結果は過去最高の水準となっています。

 SWISSは2016年に開始した保有機材のリニューアルを昨年も継続しており、エアバスA340-300型機2機に替わり長距離路線機材のボーイング777-300ER型機2機が納入されました。短~中距離路線機材では、アブロRJ100型機に替わりボンバルディアCS100型機3機とCS300型機7機が加わっています。

プレミアムなプロダクトへの投資を継続

 SWISSは2018年もプレミアムな空の旅を提供するプロダクトへの投資を継続します。3月にはチューリッヒ空港ターミナルAに専用の保安検査場を備えた新しいファーストクラスラウンジをオープン。同ターミナルには今夏、リニューアルしたビジネスラウンジとセネターラウンジもオープンする予定です。また、この夏からは長距離路線機材エアバスA340型機5機の全座席クラスで客室の改修が始まり、SWISSが保有するすべての長距離路線用機材にインターネット設備が導入されます。2019年からは順次、短~中距離路線においてもインターネット導入を進める計画で、SWISSは欧州で最も先進的な機材を保有する航空会社の一つとして、地上と機内において一貫性のあるプロダクトを提供します。


ジュネーブ発着便の食事とお飲み物の新サービス「SWISS サヴール」

 変化するお客様のニーズに対応するためSWISSは今後、ご利用のお客様に空の旅をカスタマイズしていただく機会をより多く提供する予定です。一例を挙げると、ジュネーブを発着する短~中距離便(ニューヨーク、チューリッヒを除く)にご搭乗のお客様は5月末から、追加料金をお支払いいただくことで機内食の新サービス「SWISS サヴール」をお楽しみいただけます。新鮮で多彩な「SWISS サヴール」のお食事とお飲み物はスイスの高級百貨店グローブスのジュネーブ店によって開発・製造されています。この新しいアプローチにより、SWISSをご利用になるすべてのお客様は、機内で提供されるお食事やお飲み物について、運賃に含まれる基本的なプロダクトに制限されることなく、ご希望通りにカスタマイズできるようになります。ビジネスクラスのお客様は「SWISS サヴール」に含まれる全てのお食事やお飲み物を無料でお選びいただけます。

2018年の展望

 2018年の展望については、引き続き競争圧力と石油価格の大幅な上昇が見込まれており、2017年をわずかに下回る水準になると予想しています。また、ハブ空港であるチューリッヒ空港における需要に応じる形で、向こう数年間にわたり新たな展望を生み出していくことが重要になります。

 SWISSの最高経営責任者(CEO)を務めるトーマス・クリュアは次のように述べています。

 「SWISSのプレミアムなプロダクトに対する投資が実を結びつつあります。目標とするEBITマージン8%を3年連続で上回ったことを非常に嬉しく思います。これにより長期間にわたり投資能力を維持し、需要に応じてさらに成長していくことが可能となります。チューリッヒ空港は現時点において、欧州内の競合空港より多くの運航制限が設けられています。これらすべての制限により、空港と空港を利用する事業者は、中長期的に増加する航空需要に対応するために必要不可欠である規模拡張を容易に実施することができません。SWISSとスイスの航空業界が世界市場で自らの地位を維持し、スイスが競争力を保持するためには、システムパートナーやすべての関係者と協力して早急に未来のハブ チューリッヒを設計する必要があると考えています」

 
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