ジャパン・エキスプレス、イン・アウトバウンドを強化


 香港に拠点を持つエキスプレス・グループの日本法人、ジャパン・エキスプレス(大山真博社長)は、アジア・太平洋地域を中心に世界に広がるグループのネットワークを生かし、イン・アウトバウンド、双方向の戦略で旅行事業を強化する。東京都中央区の本社でこのほど記者発表した。国内に営業拠点を確保するため旅行会社の取得を進めるほか、ホテル事業では2年以内に旅館やホテル20軒を取得する計画。1年後の売上高は、日本のグループ会社全体で4億米ドル (約480億円) を目指す。

 ジャパン・エキスプレスは、05年9月の設立で、旅行会社やホテル・旅館を傘下に持つ。ビジット・ジャパン・キャンペーンなどで拡大する訪日旅行に対応し、旅行事業の強化を図る。旅行部門では日本交通観光、牧野航空旅行をグループに加えている。今後は、主要都市を拠点とするホールセール、リテール分野の旅行会社の取得に向け、買収や資本提携を推進する。トラベルストアなどの店舗展開も進め、長期目標には200店の設置を掲げる。

 グループ傘下のホテルは、現在、ハミルトン札幌 (札幌市) 、ホテルプラザ宮崎 (宮崎市) 、会津屋 (那須塩原市) の3軒。今後は、主要都市のビジネス・シティホテル、旅館やリゾートホテルなどを取得する計画。「主要都市周辺にある温泉地エリア、熱海、箱根、ニセコなど各地の案件を積極的に検討する」 (同社) 。

 エキスプレス・グループ全体では、グローバル規模での旅行、ホテル事業の確立に注力。年間売上高を現在の約2億米ドル (約240億円) から1年後に約10億米ドル (約1200億円 )、3〜5年後には100億米ドル (約1兆2千億円) を目指す。

 
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