中国人旅行者誘客へ
中国最大OTAのシートリップとオークラ・ニッコー・ホテルマネジメントは20日、グローバル戦略的パートナーシップ協定を締結した。シートリップの中国向けサイト内の「フラッグシップ・ストア」にオークラ・ニッコー・ホテルズのコーナーを設置。シートリップ会員に向けて、特典や優待サービスを提供する。訪日中国人旅行者の拡大とオークラ・ニッコー・ホテルズの利用者増を目指す。
シートリップが日本国内のホテルグループと戦略的協定を結ぶのは、オークラ・ニッコー・ホテルマネジメントが初めて。今回の提携で、同社が運営する「オークラホテルズ&リゾーツ」「ニッコー・ホテルズ・インターナショナル」「ホテルJALシティ」が、シートリップのフラッグシップ・ストアのコーナーに掲載される。
フラッグシップ・ストアは、シートリップが中国国内向けに提供しているオンラインサービスで2018年5月の開設。アコーホテルズ、ハイアットホテルズアンドリゾーツ、インターコンチネンタルホテルズグループなどのグローバルホテルチェーンのコーナーが既に設置されている。
日本のグローバルホテルチェーンのコーナー設置は、オークラ・ニッコー・ホテルズが初めて。シートリップ会員は、フラッグシップ・ストア上から、オークラ・ニッコー・ホテルズが運営する会員プログラム「One Harmony」に登録することで、会員限定特典やポイント付与サービスなどを受けられるようになる。同社が国内外で運営する約70軒のホテルが対象となる。
同日、ホテルオークラ東京で開いた協定締結式には、シートリップ副総裁兼ホテル事業部CBOの周栄氏とオークラ・ニッコー・ホテルマネジメント取締役常務執行役員営業本部長の池田正人氏が出席し、協定書に調印した。
協定締結の理由について周氏は「オークラ・ニッコー・ホテルズは、中国の主要都市でもホテルを展開しており、知名度、口コミ評価ともに高い」と説明。池田氏は「訪日中国人の受け入れ態勢の強化、中国人旅行者の目線に立ったサービスの提供を実現していく」と意気込みを語った。
オークラ・ニッコー・ホテルマネジメントの池田取締役(左)とシートリップの周副総裁