シニアは平日に旅行、楽天など国内宿泊旅行で調査


 楽天と三菱UFJリサーチ&コンサルティングは12日、共同で実施したシニア層の国内宿泊旅行に関する意識調査の結果を発表した。都市圏在住の60歳代、70歳代を対象に調査した結果、平日を選んで旅行に出掛けている実態が明確になった。休日に比べて宿や交通機関が空いていて、料金が安いことなどが理由に挙がった。行きたい旅行のタイプは、温泉旅行の人気が圧倒的だった。

 今年2月5〜7日に調査。対象は楽天リサーチに登録している首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)、東海圏(愛知、岐阜、三重、静岡)、関西圏(大阪、京都、兵庫、奈良)に居住する60〜79歳の男女で、過去1年間に宿泊旅行に出掛けた人。各都市圏600人ずつ計1800人の回答を集計した。

 昨年旅行を実施した日について、休日か、平日かを聞くと、「ほぼ平日」が27.9%、「平日が多い」が37.1%で、合わせて65.0%に上った。平日に旅行する理由を複数回答で聞くと、「宿、交通機関が空いている」が69.8%、「予約が取りやすい」が68.2%、「価格が安い」が61.6%で上位だった。

 昨年の連休について旅行の実施状況を聞いた結果も、「3連休や長期休暇期間には旅行をしていない」が78.4%を占めた。主な連休の旅行実施状況では、「お盆休み」が6.1%、「ゴールデンウイーク」が5.1%だったほか、祝日のある月の3連休は1〜3%台にとどまるなど、一般的な連休を避ける傾向が顕著だった。

 旅行の同行者については、「夫婦」が65.3%、「友人・グループ」が42.4%と大半を占めた。「子ども」を挙げたのは20.6%、「子どもと孫」の3世代を挙げたのは12.7%だった。一方で「ひとり」も21.1%に上った。

 「行きたい観光旅行のタイプ」を聞いた設問では、「温泉でのんびり」の回答が78.2%で最多だった。以下は「寺・神社・景勝地等の訪問」が49.3%、「ご当地グルメを満喫」が44.7%、「四季の花めぐり」が38.7%、「町歩き」が28.2%など。

 宿泊施設に関しても、昨年実際に利用した施設タイプのトップは温泉旅館で57.9%、以下はリゾートホテルが36.7%、ビジネスホテルが25.1%など。今年利用したい施設タイプも、温泉旅館が60.3%でトップだった。以下はリゾートホテルが39.3%、高級旅館が31.6%など。

 昨年1年間の国内宿泊旅行の日数は、「3〜4日」が25.3%で最多。以下は「2日」が18.7%、「5〜6日」が15.8%となり、6日以内が約6割を占めた。一方で「11〜15日」が9.2%に上るなど、11日以上の回答も約2割に達した。

 
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