総務省はこのほど、サービス産業動向調査の今年4月分速報を公表した。同月のサービス産業全体の売上高は22兆5943億1900万円で、前年同月比3.8%増加した。産業別では、宿泊業が4351億1800万円で、同17.9%増加した。前年の震災の反動で、2カ月連続で10%以上の2ケタ増となった。
サービス産業全体は3カ月連続で前年同月比増加した。
9の大分類産業別では、運輸業・郵便業を除く8産業で前年同月比増加した。このうち宿泊業・飲食サービス業は1兆7051億7200万円で、同6.3%増。学術研究、専門・技術サービス業(同10.1%増)に次ぐ高い伸び率となった。
宿泊業のみは同17.9%増。震災後、減少が続き、昨年12月(同0.2%増)を除くすべての月で減少していたが、今年3月に17.5%増と増加。4月も増加した。
生活関連サービス業、娯楽業は2兆8245億800万円で、同5.2%増。前月の伸び率(同22.1%増)には及ばないが、2カ月連続で増加した。
運輸業・郵便業は3兆6774億7500万円で、同1.3%減。9産業別で唯一、前年同月を下回った。このうち鉄道業は同6.8%増、道路旅客運送業は同7.3%増と増加したが、道路貨物運送業が同9.2%減と減少した。
サービス産業全体の1事業所当たり売上高は808万円。1事業従事者当たり売上高は90万円。宿泊業の1事業所当たり売上高は691万円。1事業従事者当たり売上高は56万円。