鳥取県はこのほど、県内でのサウナ体験を切り口とした観光誘客プロジェクト「ととのうとっとり」を開始した。プロアウフギーサー目線で同県内のサウナ施設や周辺観光を紹介するサイトを開設したほか、シンポジウムの開催などを予定。旅館・ホテル内の既存サウナ施設の改修等に利用できる補助金も設定。サウナを同県の新たな観光資源としていきたい考えだ。
ととのうとっとりは、豊かな自然や密になりにくい環境、豊富な温泉地などがそろった同県ならではのサウナ環境を生かして、サウナファンを中心に来県を促す取り組み。新型コロナ禍によるアウトドアブームで、自然に囲まれた中でサウナや水風呂を楽しむアウトドアサウナへの関心が高まる中、「星取県」「蟹取県」などユニークな観光PRを行う同県の、新型コロナ禍終息後の新たな誘客策として打ち出した。
5日には平井伸治同県知事が、サウナでタオルを使い熱風を送るパフォーマンス「アウフグース」を行うプロアウフギーサーの五塔熱子さんを「とっとりサウナCEA(最高経営アウフギーサー)」に任命した。五塔さんは関東を拠点に活動してきた人気アウフギーサー。今年鳥取県に移住し、琴浦町地域おこし協力隊として活動するとともに、一向平キャンプ場(同町)のフィンランド式サウナでアウフグースを行っている。
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