クルーズ人口、2010年は13%増に


 国土交通省は21日までに、2010年のクルーズ概況をまとめた。それによると、クルーズ人口(日本人のクルーズ旅行利用者数)は、外航クルーズが約10万2千人、国内が約8万6千人の計約18万8千人となり、前年と比べ13%増と大幅に増えた。09年はリーマン・ショック後の景気低迷や新型インフルエンザの世界的流行などで大きく落ち込んだが、「10年は08年とほぼ同水準にまで回復した」(海事局)としている。

 外航クルーズのうち、日本船社運航のクルーズ船利用者は約1万5千人で前年とほぼ同じに。対して、外国船社利用者は同29%増の約8万7千人と大幅に増えた。目的別ではレジャーが約95%とほとんどを占めている。インセンティブ目的による利用は減り、セミナー及び交流目的はわずかながら増えた。

 クルーズの長さを示す泊数別では、1〜4泊のショートクルーズが約50%、5〜13泊が約43%を占め、全体の人泊数は約88万人泊。平均泊数は約8.6泊と前年の10.2泊より減少した。方面を見ると、欧州地域全体で約45%、ロシアを含むアジア地域で約28%となっている。

 国内クルーズ利用者の目的は、外航同様レジャーがもっとも多く、約92%を占めている。ただ、ワンナイト利用は減少した。団体旅行目的による利用は増加したものの、インセンティブ、セミナー及び交流目的による利用は減少。

 泊数別では1〜4泊で全体の約85%を占めた。人泊数については、約24万3千人、平均泊数は2.8日で、いずれも前年(21万8千人、2.6泊)より増えた。

寄港回数も増加 横浜港が1位に
 10年のクルーズ船の寄港回数は、外国船社運航船が338回、日本船社運航船が591回の計929回となり、前年比53回増に。また、港湾別では横浜港が122回と昨年に続き寄港回数1位となった。以下、神戸港、博多港、長崎港の順。

 
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