
日本オート・キャンプ協会(長谷川純三会長)はこのほど、07年のオートキャンプ業界を分析した「オートキャンプ白書2008」を発表した。参加人口(年1回以上オートキャンプを活動した人)は720万人と推定され、前年より20万人減少した。白書は、「7月の台風や長梅雨など気候的にはマイナス面があったが、キャンパーの泊数や回数などは前年を上回った」としている。
参加人口は97年以降、9年連続の減少となったが、シーズンの7月が天候に恵まれなかったことを考慮すると、「おおむね堅調に推移した」と白書。
一方、キャンプ回数は前年の3.9回から4回に増加した。回数をキャンピングカー所有者に限ると、平均7.3回となっており、天候の影響を受けないキャンピングカーの特性が表れている。
延べ泊数も06年の5.6泊から6泊へと増加。キャンピングカー所有者だけを見ると15泊と、全体平均の約2.5倍となっている。
今年4月現在の全国オートキャンプ場は1299カ所。利用料(07年)は全国平均で4624円となり、地域別ではもっとも安いのが北海道で3288円、高いのは関東の5395円。
キャンピングカーの登録台数は07年度末で20万3470台。前年度比10.8%減となり、「02年以来、減少傾向が続いている」(白書)。県別に見ると、トップは北海道の1万5246台で、以下、東京1万3758台、埼玉1万3157台と続く。
オートキャンプは1つの旅行手段で、キャンプ場は宿泊施設の1つといえる。しかし、平均稼働率は10%台と著しく低い。白書は、宿泊施設としてキャンプ場を広く活用してもらうためには、(1)宿泊施設としての認識と管理のレベルアップ(2)料金システムの見直し(3)ペットの受け入れ──などに対応すべきだと指摘した。
