エア・カナダの旅客部門担当のベンジャミン・スミス社長は4月11日、東京都港区のグランドハイアット東京で在日カナダ商工会議所が建国150周年を記念する「カナダ150スピーカーシリーズ」のゲストとして講演した。2020年までの目標として「昨年は、過去最高の売り上げとなった。ハードやソフトのサービス、ブランド価値をさらに向上させ、世界トップ10入りを目指す」と述べた。
講演でスミス社長は、「現在、エア・カナダは世界の14位程度だが、2020年までに利益やブランド価値など、すべての指標を上げて世界トップ10に入る」と意欲を語った。今後、旅客機を増やし、新規路線の開設やネットワーク、ホスピタリティを強化する方針を示した。
日本市場については、「6月に名古屋(中部国際)―バンクーバー線が就航するなど堅調であり、今後も継続的に成長を続けたい」と話した。
講演後に個別取材に応じたスミス社長は、カナダから日本への観光客の誘致について、「カナダでは日本を知らない人が多い。しかし、少しずつ認知度は上がってきている。以前、シドニー五輪後に、カナダからの観光客は大きく増えた。東京五輪でもインバウンド需要は増えるだろう」と期待した。
また、同席したワイス貴代日本支社長は政府観光局や旅行会社との連携について「カナダ観光局や日本政府観光局(JNTO)を通じて自治体に関する情報交換や連携を常に行っている。旅行会社とは、ツアー作成の協力やセミナーの実施をしていく」と語った。