ウポポイの誘客促進 国交相、与党幹部に呼びかけ


赤羽国交相と与党幹部

 赤羽一嘉国土交通相は8日、二階俊博・自民党観光立国調査会最高顧問(党幹事長)、公明党の太田昭宏・観光立国推進本部顧問(元国交相)らと会談し、アイヌ文化の復興拠点「民族共生象徴空間」(ウポポイ、北海道白老町)に対する誘客促進への協力を求めた。

 門博文・国土交通大臣政務官、水島徹治・北海道運輸局長らも同行。自民党側は二階氏のほか、同調査会の林幹雄会長が応対した。

 国交相は4日にウポポイを視察し、日本旅行業協会(JATA)、全国旅行業協会(ANTA)が開催した道観光セミナーに出席したことを報告。施設の素晴らしさを強調した上で、「(与党議員の方々も)ぜひ現地に足を運んでいただきたい。東京オリンピック・パラリンピックのレガシーに掲げる真の共生社会を目指す取り組みに参加してほしい」と訴えた。

 また、門政務官はウポポイが年間100万人の来場目標を掲げていることを挙げ「全国から足を運んでもらえるような仕掛けを各方面で取り組む必要がある」と指摘、党の人的ネットワークを生かした集客策に期待した。

 二階氏は「明るい話題だ。ぜひ一度うかがいたい」と述べ、協力を約束した。

 公明党側は太田氏のほか、同本部事務局長の岡本三成氏、党北海道開発振興委員長の佐藤英道氏らが応対。

 国交相は「アイヌ文化の正しい理解を進めることは重要な意味がある」と述べ、道内や東日本を中心に教育旅行の誘致促進も図っていきたい考えを示した。太田氏は「コロナ禍でスタートは遅れたが、(道観光の)柱ができた」と評価、支援を約束した。

 ウポポイは新型コロナウイルスの影響で開業日が2度延期され、12日に正式開業した。アイヌ民族の歴史や文化を伝える日本初の国立施設で、博物館のほか、アイヌ文化を体験できる公園や慰霊設備も備えている。コロナの感染拡大防止のため、当面、入場を予約制にしている。


ウポポイの誘客促進に取り組むことを確認(右から林、二階、赤羽、門の各氏)=自民党本部

 
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