インターコンチネンタルホテルズグループ、リージェントホテルズ&リゾーツの株式51%を取得 


 インターコンチネンタルホテルズグループは14日、リージェントホテルズ&リゾーツの株式51%を取得したと発表した。ラグジュアリーホテル事業を強化する。

インターコンチネンタル ホテルズグループ(IHG®) は、リージェントホテルズ&リゾーツの株式51%を現金3,900万米ドルで取得することに合意したと発表しました。IHGには2026年より段階的に残り49%の株式を取得する権利が付与されます。

 

IHGは、「リージェント」ブランドをIHGが保有するホテルブランドの中で最高級ブランドに位置付け、グループの強力な組織的支援のもと、リージェントのグローバルな成長を加速させます。今後リージェントブランドを世界の主要なゲートウェイ都市とリゾート地で展開し、長期的には現在の6軒から40軒以上に拡大する考えです。

 

常にモダンで上品なラグジュアリー感と行き届いたサービスはリージェントの代名詞であり、1970年にブランドが創設されて以来、世界のラグジュアリーホテルの言わばベンチマーク的存在となってきました。その伝統は、いつの時代にも色あせない優美なホテルデザインと、唯一無二の上質なラグジュアリー体験をお客様にお届けするというこだわりの上に築かれてきました。

 

世界最大のラグジュアリーホテルブランドである「インターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツ」を展開するIHGは、ラグジュアリーホテル事業におけるグローバルリーダーの一つとして、リージェントの獲得を、600億米ドル規模で急成長するラグジュアリーホテル市場における足固めと新戦略構想の一環として位置付けています。この戦略推進に際しては、2月20日の2017年度決算発表で示されたとおり、実行力を高める専門部門を新設し、IHGの効率化プログラムより投資します。

 

IHGは、2020年初めよりインターコンチネンタル香港の大規模改装に着手し、2021年にリージェント ホテルとしてオープンします。1980年の開業以来香港の象徴的存在ともなった同ホテルには再びリージェントの名が冠されることになります。

 

 

IHGのキース・バー最高経営責任者は「インターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツを展開するIHGは、既にラグジュアリーホテル事業における世界的リーダーの一つですが、急速に成長するラグジュアリーホテル市場において、世界展開を拡大できる大きな可能性があると見込んでいます。IHGのブランドポートフォリオに、アジア、そして世界のラグジュアリーホテルの指標となっているパイオニア的ホテルブランドの一つ、『リージェント』ブランドが加わることには大きな意義があります。リージェントが秘めた大きな可能性を最大限に引き出し、グローバル成長を加速させたいと考える私たちは、ラグジュアリー事業に特化した部門を開設することで、この業界の経験豊富な信頼できる人材をそろえ、既存のラグジュアリーホテルブランドの発展のみならず、リージェントのような新しいホテルブランドを取り込むことで、IHGのホテルブランドポートフォリオを強化します」と述べています。

 

フォルモサ・インターナショナル・ホテルズのスティーブン・パン会長は「『リージェント』を創業した伝説のホテル経営者、ロバート・H・バーンズは、アジアのホスピタリティと西欧のエレガンスを融合し、一流のラグジュアリーホテルブランドを生み出しました。『リージェント』はラグジュアリーホテルの中でも最高峰に位置づけられ、比類のない伝統を誇っています。かつての旗艦ホテル『リージェント香港』は1980年代から90年代を通じて世界のベストホテルに選ばれてきました。このプロパティを『リージェント ホテル』というルーツに立ち返らせるということは、かつての栄光を取り戻すという私たちの願いを象徴するものであり、ホテル業界における偉大なブランドの復活劇の一つとして歴史に残るでしょう。IHGは私たちと同じこのビジョンを共有しており、私たちの願いを実現する力があります。IHGには『リージェント』を唯一無二で特別なブランドたらしめる伝統への深い理解があり、これを受け継がせることができます。IHGがこのブランドを成長させ、世界的規模で繁栄させることは間違いありません」と述べています。

 

ガウ・キャピタル・パートナーシップのグッドウィン・ガウ会長は「インターコンチネンタル香港は世界のトップホテルの一つとして世界的に高く評価されており、ビクトリア・ハーバーと香港島の眺望は髄一です。1980年に『リージェント香港』として開業し、2001年6月に『インターコンチネンタル香港』へとブランド名を変えました。このホテルはアジアのトップホテルにとどまらず、世界でも最も特色のあるホテルとなるよう大規模な改装を予定しています。改装後はリージェントブランドの旗艦ホテルとして、『リージェント ホテル』という原点に立ち戻り、再オープンします」と話しています。

《取引の概要》

 

  1. IHGは51%を出資してフォルモサ インターナショナル ホテルズ コーポレーションと合弁会社を設立し、合弁会社が リージェントホテルズ&リゾーツのブランドおよび関連運営契約を取得します。

 

  1. 株式51%を現金3,900万米ドルで取得し、1,300万米ドルずつ3回に分けて支払います。最初の支払いは取引完了日、2回目は2021年、3回目は2024年です。これらの金額は、年間最大で総額3億5千万米ドル、正味1億5千万米ドルのIHGの既存の中期投資計画の枠内で資金化されます。

 

  1. IHGは残り49%の株式を2026年から段階的に取得する選択権を持っています。これはプットオプションおよびコールオプションの組み合わせにより取得するもので、合弁企業の12カ月間の収益に基づき、それを上限とします。支払額は1億米ドル未満と想定されています。

 

  1. リージェントは現在6軒(2,000室)を運営しています。IHGが買収するこれらのホテルの運営契約の年間受託料収入は合弁企業関連の費用で相殺されます。

 

  1. 今後開業予定のリージェント ホテルは3軒(900室)あります。

 

  1. IHGは長期的にはリージェント ブランドを10,000室(40軒)まで増やす計画です。

 

  1. この取引は慣習的な買収条件を満たした後、2018年第2四半期に完了する見通しです。

 

以上

インターコンチネンタル ホテルズグループ(IHG®)について

インターコンチネンタル ホテルズグループ(IHG®【LON:IHG; NYSE:IHG (ADRs)、本社:英国】は、インターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツキンプトン ホテルズ& レストランツホテル インディゴEVEN ホテルズHUALUXE(華邑) ホテルズ&リゾーツクラウンプラザ ホテルズ&リゾーツホリデイ・インホリデイ・イン、  ホリデイ・イン エクスプレスホリデイ・イン クラブ バケーションズホリデイ・イン リゾートアビッド ホテルズ, ステイブリッジ・スイーツキャンドルウッド・スイーツといった幅広いホテルブランドを展開するグローバル企業です。 IHG は現在、世界の約100 の国や地域で5,300以上の ホテルと約800,000の室を所有、運営、リース、もしくはフラ ンチャイズ契約しています。加えて、開発中のホテルは世界中でおよそ 1,700 ホテル。 業界初となる、1 億人の登録会員を擁する IHG リワーズクラブは、世界最大のホテル会員組織です。 インターコンチネンタル ホテルズ グループ PLC は、グループの持ち株会社であり、英国で法人格を取得し、イングランドとウェールズで登記しています。世界各地の IHG のグループホテルおよび本部では 37 万5千人の従業員が働 いています。

 
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