
アパホテル(東京都港区、元谷芙美子社長)は17日、JR京葉線潮見駅に地上10階建て、総客室数706室の新築ホテル「アパホテル東京潮見駅前」を開業した。全国で74軒目、都内では7軒目のアパホテルとなる。
開業式典に先立つ記者会見で元谷外志雄アパグループ代表=写真左=は「基盤顧客であるビジネス客に加えて、東京ディズニーリゾートを訪れる国内外の観光客に期待している。最大400人収容のバンケットホールもあるので、企業の宴会、会議、研修の需要なども取り込んでいきたい」と抱負を語った。
特に訪日外国人旅行客について「全903室のアパホテル&リゾート札幌と全1001室のアパホテル&リゾート東京ベイ幕張などを中心に韓国、台湾、香港、シンガポールなどからのインバウンド客を積極的に誘致してきたが、今後は中国本土からのインバウンドを増やしたい」と強調した。
700人以上の招待客が見守る中で行われた開業式典のテープカットには元谷夫妻と親交の厚い馳浩衆院議員、田母神俊雄前航空幕僚長らが参加した。
アパホテルはこれで全国74ホテル、1万7222室となった。土地・建物の所有とホテル運営をすべて自社で行っている点に特徴がある。大浴場やズボンプレッサーを備えるなどビジネス客に配慮した造りと低宿泊料金が受け、同社発行のポイントカード「アパカード」の会員数は283万人に達している。
現在都内では7ホテル、2183室を展開。さらに今年度に入り中央区に4ホテル、豊島区に1ホテル、台東区に1ホテル分の開発用地を取得している。名古屋市中区栄(400室)、富山駅前(246室)のホテルプロジェクトと合わせると全82ホテル、1万9001室の計画が進行中だ。元谷代表は「今年度中に2万室突破を目指す」と話している。
