わたらせ渓谷鉄道(群馬県みどり市、樺沢豊社長)はこのほど、列車の滑り止め用の砂を納めたオリジナルのお守りを発売した。観光客や鉄道ファンのみならず、「滑らない」お守りとして受験生などの需要も見込む。沿線市民らで作るわたらせ渓谷鉄道市民協議会のメンバーが同社との話し合いを重ね、桐生織物協同組合の協力を得て共同開発した。
雨や坂道で列車がスリップしないようレールと車輪の間に粒の小さな砂をまくが、この砂を桐生織物で作ったお守り袋に入れ「わ鉄のお守り」として発売に踏み切った。「絶対に滑らない効き目がある」(同社)とアピールする。
袋には4種の車両のイラストや車両番号などがデザインされ、1個500円で限定500個販売。売り上げの一部は同社の収益となり、経営再建にも役立てたい考えだ。大間々、相老、通洞の各駅で販売するほか、通販も行う。