近畿経済産業局や関西経済連合会、関西広域連合など官民15機関でつくる「はなやかKANSAI魅力アップフォーラム」は3月24日、大阪市のホテルニューオータニ大阪で、外国人受け入れ環境整備に関する優れた取り組みを表彰する「はなやかKANSAI魅力アップアワード」の表彰式を行った。総合的に優れた取り組みに贈る賞「関西インバウンド大賞」は在留外国人向けライフサポートメディアを運営する「YOLO JAPAN」(大阪市、加地太祐代表)に授与した。
同アワードは、優れた取り組みを表彰することで先進モデル事例として広く発信、周知し、他地域での取り組みの機運醸成と展開の促進や、インバウンド観光需要の取り込みによる地方創生とグローバル人材・企業の誘引を後押しすることを目的としたもの。
外国人の視点に立って関西の強みや克服すべき課題について共有・議論する同フォーラムの主要事業として2016年に創設。昨年はコロナ禍の影響で開催しなかったことから、今年で5回目となった。
関西インバウンド大賞を受賞したYOLO JAPANが運営する在留外国人向けライフサポートメディア「YOLO JAPAN」には、226カ国・地域、約21万人の在留外国人が登録。
同社はサイトを通じて、仕事探しや住まい探し、多言語問診票作成、格安SIMカード契約などの在留外国人が定住するために必要なサービスを提供する。また、在留資格の変更・更新の取り次ぎなども手掛ける。
加地代表は「宿泊業関連でも現在すでに、ベッドメイキングなどの仕事に就いている外国人が多くYOLO JAPANに登録、利用している。労働力不足の日本において、外国人労働者は今後確実に増加する。その中で外国人が安心して働ける環境づくりは今後ますます重要になる」と語った。
特別賞の受賞団体と事業は次の通り。
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