はとバスは15日、2019年度(19年7月~20年6月)の東京観光の利用者は44万7154人で、前年度と比べ45.2%減ったと発表した。台風19号などの自然災害や新型コロナウイルスの影響を受けた。
このうち、日本語コースの利用者は43万1858人、同44.0%減。コロナの感染拡大防止のため、4月8日~6月12日の期間、全便運休を余儀なくされ、2~6月の利用者は2万5268人、前年同期比92.3%減となった。
例年3~4月は桜鑑賞、5月はゴールデンウイークと稼ぎ時。18年3~5月の利用者数は年間全体の約3割を占めていたが、19年は全体の1割にとどまっている。
6月13日以降、一部コースを再開。感染予防の一環として便数を限定、販売座席数も制限しているため、6月30日までの期間は124便を運行し、1491人が利用している。
一方、外国語のコース利用者は1万5296人で、同66.3%減。4月1日から全便運休しており、「再開時期は未定」としている。
20年度については、観光バス事業全体で例年の6割程度の回復を見込んでいる。感染予防に注意を払いながら都内観光を中心に運行コースを増やしていく方針だ。