災害などの影響で減少
はとバスは11日、2018年度（18年7月1日～19年6月30日）の外国人観光客を含めた東京観光の利用者は84万8677人だったと発表した。前年度比6.6％の減少で、台風など自然災害の影響を受けた。
外客コースを除いた東京観光コースの利用者は同6.4％減の77万7757人。年度前半の9月には台風21、24号の影響で運休が相次ぎ、同月は10.6％減の6万683人にとどまった。
後半はゴールデンウイーク（ＧＷ）の10連休で4、5月の利用者は前年を上回った。ＧＷの利用者は6万8164人で、前年比55.5％増と大幅に伸びた。
外客コース（英語・中国語）の利用者は前年比8.4％減の7万920人だった。訪日客の増加に伴い、14、15年度と盛り上がりを見せていたが、減少傾向にあり、同社は「リピーターの増加やＳＮＳの広まりから観光客のニーズが多様化。都内の主要観光スポットを巡るバスツアーの需要が減少している」とみている。
訪日客が東京観光コースに参加しやすいよう、一部コースで8カ国語自動ガイドシステム「ＴＯＭＯＤＡＣＨＩ」を導入。ＧＰＳを活用し、ツアー中に観光スポットを8カ国語の音声で案内するシステムだが、今年5月からはスマートフォン仕様に変更し、音声案内に加え、走行する観光地の文字情報と地図情報を画面上で確認できる機能を搭載した。
一方、都心からのアクセスが不便な日光や富士山方面に行くコースのニーズが高まっており、18年度の利用者は24.1％増の2万5643人となっている。
