リクルートライフスタイルの調査研究機関「じゃらんリサーチセンター」は17日、「観光振興セミナー2019（東京会場）」を東京都千代田区の同社本社で開いた＝写真。同セミナーは、2005年8月の同センター開設以来、年に1回開催しており、今年で15回目。全国13会場で順次開き、自治体関係者を中心に合計2千人以上が参加する。
同社執行役員旅行営業統括部の宮本賢一郎統括部長は「総旅行回数の増加と地域総消費額の最大化をテーマに掲げて活動している。観光を通じて地域を元気に、日本を元気にしたい」とあいさつ。観光庁からは、観光地域振興部の河田敦弥観光資源課長が来賓として出席した。
沢登次彦センター長は「『じゃらん宿泊旅行調査2019』最新データと分析結果」を発表。18年度の国内観光宿泊旅行動向について「宿泊旅行実施率、延べ宿泊数ともに2年連続で増加した」と話した。具体的には、実宿泊旅行者数5310万人、延べ宿泊数2億6416万泊、宿泊旅行実施者の年間平均旅行回数2.78回、宿泊旅行実施率56.4％とした。
国内観光宿泊旅行にかけられた費用総額については、総額を8兆6496億円と推計。費目別の内訳（カッコ内は構成比）は、宿泊費2兆3175億円（26.8％）、交通費2兆1301億円（24.6％）、現地消費3兆4830億円（40.3％）、パック費7189億円（8.3％）。個人旅行とパック旅行の内訳でみた場合（カッコ内は構成比）は、個人旅行7兆5925億円（87.8％）、パック旅行1兆570億円（12.2％）とした。
国内観光宿泊旅行1回当たりの平均費用総額は、全旅行者が5万8500円（宿泊・交通3万4900円、現地費用2万3600円）、個人旅行が5万6700円（宿泊費1万7300円、交通費1万5900円、現地費用2万3500円）、パック旅行が7万5300円（パック費5万1100円、現地費用2万4100円）と分析した。
