リクルートライフスタイル(東京都千代田区、淺野健社長)内に設置された調査・研究機関、じゃらんリサーチセンター(沢登次彦センター長)は11日、「観光振興セミナー2018(東京会場)」を同社本社内のセミナールームで開いた。自治体の観光担当者らが出席した。
同セミナーの開催は今年で14回目。全国11会場で、今年も合計2千人を超える参加者数を予定している。
観光庁観光地域振興部観光資源課の蔵持京治課長は来賓あいさつで、「観光で重要なのはデータ。データを分析し、実際に各地域の政策に結び付けていただきたい」と述べ、データの重要性を強調した。
同日の東京会場では、「『じゃらん宿泊旅行調査2018』最新データと分析結果」「2030年観光の未来需要予測研究」「10年先も持続可能な宿経営を実現するための『宿泊業の働き方改革』研究」などを発表。沢登センター長は、毎年7月に発表している「じゃらん宿泊旅行調査」の最新内容を紹介した。
沢登氏は、2017年の状況について、延べ宿泊数2億5646万泊、実宿泊旅行者数5244万人、宿泊旅行実施者の年間平均旅行回数2.78回、宿泊旅行実施率55.6%と報告。「低下傾向が続いていた宿泊旅行実施率は16年から0.8ポイント改善、延べ宿泊数は同338万泊増」などと解説した。
平均泊数については、1泊57.9%、2泊26.1%、3泊以上15.9%で平均は1.76泊となり、「平均泊数は前年値と同値。分布もほぼ同じだった」と話した。
同調査は、全国20~79歳の男女1万5627人を対象にインターネット調査で今年4月に実施した。