JRグループ6社と航空各社のお盆期間中の旅客輸送実績がこのほどまとまった。8月9〜19日のJR6社の新幹線や在来線の特急などの利用乗客実績は1361万7千人で、前年に比べ2%の増加。4年連続の前年比増となった。これに対し、8月10〜19日の大手航空2社の国内便利用旅客数はいずれも前年比減。陸と空で明暗が分かれる結果となった。
新幹線では九州新幹線が15万2千人で前年比8%増と好調。山陽新幹線も7%増の186万9千人と伸びた。東海道新幹線は356万4千人で前年比4%増。このうち8月10日の下り乗車人員数は22万9千人で過去最高を記録した。JR東日本管内の東北、上越、長野、秋田、山形の各新幹線の利用は前年比1%増だった。
線区別では、新幹線が好調だったJR九州がその他在来線特急も軒並み好調で、前年比5%増以上の利用者数を記録。JR東海も384万1千人で前年比4%増と伸ばした。JR西日本は297万3千人で前年比3%増。JR四国も5%増と西側の好調が目立った。これに対しJR東日本は前年比同の543万8千人。またJR北海道は主要4線区計で44万4千人が利用、前年に比べ2%の減少となり、好不調が分かれる形となった。
またJR東日本によると、7月20日から今月19日までの主要駅での近距離きっぷの利用は、ラゾーナ川崎プラザに近い川崎駅が12%増の213万7千枚と大きく伸ばした。新宿駅や東京ディズニーランドに近い舞浜駅も前年比7%の伸びをみせた。
一方、国内航空便の旅客数はANAグループは前年比4.7%減の142万9千人。同グループではお盆期間中に計107便の臨時便を運行し、提供座席を昨年よりも増やしたが、旅客数にはつながらなかった。JALグループは前年比2・8%減の140万6千人。北海道、沖縄方面が好調だった。前年に比べ旅客数は微減となったものの、お盆期間は天候も良かたことから欠航も少なく、同社では「概ね良好な結果」としている。
Uターンラッシュのひとコマ(JR山形県)