信用金庫のネットワークを活用した支援
城南信用金庫では、2018年に全国の信用金庫と協同して、信用金庫のお客さま、自治体などが連携する「よい仕事おこしネットワーク」を立ち上げました。
同年、お客さまの会を中心として約3千人規模での旅行会を開始しましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大以降、自粛を余儀なくされてしまいました。
その後、コロナ禍が深刻化し、度重なる緊急事態宣言の発令、まん延防止等重点措置の適用など、経験したことがない行動制限による、観光業界・観光地の窮状に対して、城南信用金庫では「よい仕事おこしネットワーク」でつながる全国の仲間で観光業を応援する方法を考え、2020年5月、観光地支援を目的に「よい仕事おこしネットワーク」のwebサイト内に、全国の信用金庫のお客さまの商品をご紹介する「お取り寄せガイド」を立ち上げ、2021年6月には「全国観光土産品連盟」と連携協定を締結。信用金庫のネットワークを活用し、観光客の減少で苦しむ土産物業界の販路拡大支援を実施し、2021年12月には、「お取り寄せガイド」に加えて「旅して応援!観光地ガイド」をサイト内に立ち上げ、観光業界の情報発信をすることで応援させていただきました。
そして、昨年12月、全国の信用金庫のお客さまが一堂に会するビジネスマッチングイベント「“よい仕事おこし”フェア」を開催いたしました。
商談の成果を高めるため、長引くコロナ禍や原材料価格の高騰などの影響を特に受けている「観光業」を含む三つの業種に対象を定めたことで、活気あふれるビジネスフェアとなり、参加いただいた全国の信用金庫のお客さま、自治体などのビジネスチャンス創出や観光地のPR活動に大きく貢献することができました。
しかし、観光業界・観光地の復活はまだまだこれからだと考えております。感染症の脅威は完全には拭えていないものの、本年5月に感染症法上の分類が5類に引き下げられることが決定し、日本社会は諸外国に遅れをとりながらも、本当の意味でのウィズコロナ、アフターコロナの社会へかじを切り始める、一つの節目を迎えることとなります。
地域に根ざした信用金庫だからこそ、それぞれの地域の魅力を発信することができる、信用金庫にしかできないことがあるという使命感を持ち、城南信用金庫では、こうした信用金庫のネットワークを存分に活用し、地域の活性化に全力で取り組んでまいります。