
ユニフォーム着物
耐久性高く、丸洗いも
さまざまな和の老舗が軒を連ねる東京都中央区日本橋。ワークプレタ(山田節也社長)はこの地で創業して29年余り。業務用ユニフォームきもの・和装製品取り扱い専門会社として、全国の旅館・ホテル、国内外の日本料理店などと取引がある。同社では、旅館・ホテルの女将や従業員が着やすく、働きやすい和装ユニフォームの企画、製造、販売を一貫して行う。
同社が提案する業務用ユニフォーム着物の生地素材は、ポリエステル100%の東レ・シルック、シルジェリー、テトエース。耐久性が高く、色あせ、黄ばみなどを抑えることができる。丸洗いも可能で、型崩れしないという。快適な着心地と耐久性を兼ね備える。
反物からオーダーメイド感覚での仕立てが可能。一般的な着物だけでなく、着付けの簡単な二部式着物、作務衣も扱っている。着物地で袢天、巾着袋の製作も請け負う。
同社のユニフォーム着物は、取引先の旅館女将らの要望、アドバイスを受けながら、長年にわたる改良を重ねて出来上がった商品だ。
女将「新入社員、中途入社の社員はすぐに着物を着ることができない」。山田社長「それでは着物を半分に切って、前掛けも付けましょう。明日から仕事に入れますよ」
女将「丸洗いしたらほどけてしまう着物が多い」。山田社長「それでは『力布』『パイピング』を付けましょう」
女将「洗ったらしわになる」。山田社長「それでは生地を変更しましょう」
同社では、2020年の東京五輪に向けて、「誰でも簡単に着られる着物」の普及を目指す。山田社長は「ユニフォーム業界からレンタル業界、そして観光産業全体に広く提案していきたい」と意気込む。