衛生管理記録を見える化
業務用設備機器のトータルサービスを提供するパナソニック産機システムズ(東京都墨田区)は、9月からクラウド対応のHACCP支援サービス「エスクーボフーズ」の提供を開始した。タブレットによる簡単操作で、衛生管理記録の見える化、ペーパーレス化、全作業の一元管理とリアルタイム共有を実現する。記録・資料整理作業などの負担を軽減するため人件費削減にも有効だ。品質管理の合理化と省力化に貢献するサービスだ。旅館・ホテルでは、特に「中・小規模の施設を対象としている」と同社。
使い方は、専用アプリケーションがインストールされたタブレット端末で入力するだけ。ほかに用意するものはデータの送信が容易なブルートゥース仕様の中心温度計と放射温度計。導入費用は安価を実現した。
エスクーボフーズは、HACCPに沿った衛生管理などに求められる文書、帳票の作成やその運用実績の記録、保管を支援するクラウドサービス。従業員の健康状態や施設の衛生管理の記録、食材の入荷時の記録などの一般衛生・工程管理サービスに加えて、設備機器と連携して温度データの自動収集や調理時の芯温データ収集など必要なデータをクラウド上に集約する温度日報サービスを提供する。いずれもデータは1年間保管される。
紙帳票で記録していた従来の作業をタブレット端末に切り替えることで、省力化を図れる。施設管理者は記録されたデータを確認することで、HACCp運用管理の検証作業が可能。併せて、チェーン展開している各店舗の情報を本部がリアルタイムで管理できる機能もある。
また、温度計測の自動収集や手作業記録を併用した設定など、施設の運用に合わせた作業項目にカスタマイズできる。
エスクーボフーズのイメージ