「関係性技術」で未来予測
ライフウェア・サービスの「メディアウォーク」は、観光パンフレット・案内冊子などの紙媒体をデジタル化し、スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末で閲覧、活用できるサービス。
日本語版パンフレットや観光案内所の看板、宿泊施設フロント、店舗の店頭などにQRコードを表示し、そこから多言語表記のデジタルパンフレットに移動することができるため、印刷コストの削減にもなる。英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、タイ語、スペイン語、ポルトガル語、インドネシア語に対応する。
紙媒体に掲載されている地図は、イラスト的な表示も多いが、メディアウォークでは「方向表示」を採用。歩く方向を直感的に分かるようにした。また紙媒体に印刷したAR(拡張現実)マーカーから専用アプリを経由して、例えば古地図など現在にはない風景をデジタル版のみで表示することもできる。
メディアウォークの最大の特長は、「関係性技術」(京都大学特許取得済)による「未来予測」だ。ユーザーの閲覧時間、リンクタップ時間と該当コンテンツ、検索文字列、閲覧場所などのログデータを、本人の同意を得た上で取得して「見える化」。取得したデータにSNSへの発信情報も加味して、“行動分析エンジン”として関係性技術を活用する。
どのコンテンツに興味を持ったか、時期(季節、時間帯など)によって行動経路がどう変化したかなどをユーザーの属性(個人情報ではなくプロフィール情報)に応じて分析。これから行きそうな場所、やりそうな体験(アクティビティ)などのコンテンツを洗い出し、観光行政、団体、企業などのクライアントにフィードバックする。未来予測データを次回パンフレットの編集に生かすことができる。
紙パンフをデジタルで多言語化
有限会社ライフウェア・サービス: LWS